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2025/09/20

GANNI Bow Bag Small  角の擦れ 塗装剥がれ 修理

こんにちは、革研究所 秦野店です。

あなたのお気に入りの革製品を、リペア技術で蘇らせるお手伝いをいたします。

 

いまさら蚊が大発生!  って 本当ですかね?

暑すぎて活動がおかしくなっているのはセミだけでは無いようです。

蚊もやはり夏バテし活動しなくなるようですね。

雨が少ないのでまだ孵化しない個体もたくさんあるようで、これからが

ピークになるとか・・・  

 

 

さて今回は

GANNI Bow Bag Small  

 

ハンドバッグの角が擦れてしまっています。

before

 

 

以前にも同じタイプのバッグを修理させていただきましたので、ブログを見て

いただいたようで遠方よりご依頼いただきました。

やはりこちらは角が尖っているため非常に切れやすい構造である事は間違いないかと

思います。

前回修理させていただいたものとまったく切れ方が同じです。

そんなに使用しているわけでは無く全体的にはとても綺麗で新品に近い状態でした。

今回も使い込んでいる様子はなく全体的には綺麗です。

どのくらい使用したのかお聞きしたところ、一ヶ月程ですが、毎日使っていました

とのことでした。

毎日使っているとはいえ、一ヶ月ですから早いと思いますね。

 

とは言えこちらはデザインを優先させているわけで塗装が悪いわけでなさそうです。

そうなると仕方が無いですよね。

気を付けて使うしかありません。

こちらの GANNI のバッグ を作業していく中で気づいたことがあります。

 

前回 修理させていただいた時のブログにも書きましたが、 角が尖っていることが

いかに弱いか、 角が尖っているとそこに力が集中してしまいいかに大きな力がかかる

かがわかります。

そうなるといくら塗装がしっかりしていてもどうしても破れやすくなります。

今回 修理していく中で 穴の開いた部分にアルコール脱脂を綿棒でやりましたが

( 塗装の前には 必ずアルコールで脱脂をします)その際 綿棒で少し 突っついただけで

穴がぶわっと少し広がりました 。アルコールですので ほんの少し 塗装を柔らかくする

作用がありますが、 そのほんの少しの力でも穴が広がってしまうほど角には力がかかって

(引っ張られている)ということです。

革には 厚みがありますので、紙を折り曲げるのとは違い外側の面はかなり伸ばされることに

なります。

90度でも結構 伸びますが こちらは90度以上に 曲がっています。要するに ただでさえ 尖って

いて力がかかる部分なのに90度以上に折り曲げられ 革の表面( 塗装面)がかなり伸ばされて

薄くなっている状態ということです。

それは切れやすいですよね。

でも仕方ありません。この素敵なデザインを作るためにはこのリスクは仕方がないのです。

ですので この状況をしっかり把握し ぶつけない状況での使用をおすすめします。

混雑している所へは持っていかず、ゆとりを持った お出かけの際に使用しましょう。

切れるのは だいたい一番 角のあまり目立たない部分です 。

斜め上から見れば ほぼ見えない 場所 なので なんとか全体の塗装は 避け ピンポイントでの

タッチアップで修理していきます 。こうすればお安く修理ができます。

穴が広がってしまうと タッチアップ でも目立ってしまい全体の塗装が必要になってきますので

穴が小さいうちに修理しましょう。

今回は補強のため、少し多めに塗料を塗りました。

after

 

再度 破けてこないようにするためです。

同じタイプのバッグをお使いの方で毎日、どこへでも持ち歩きたいとお考えの方でしたら

修理の際 少し目立ってしまうかもしれませんが、あらかじめ角に塗料をたっぷり塗って

おくことも良い防御対策になると思います。

 

 

✨✨✨綺麗になりました✨✨✨

 

 

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