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2026/07/10

エルメス HERMES コンスタンス Hベルト 染め直し修理

エルメス HERMES コンスタンス Hベルトの染め直し修理のご依頼をいただきました。

 

ブログを見て福井県から郵送でのご依頼をいただきました。

 

本当にシンプルでいて美しいベルトですので今回も頑張って綺麗に仕上げて

いきたいと思います。

 

 

エルメス・コンスタンスHベルト

受け継がれる歴史と輝き、塗装修理で叶えるタイムレスな美しさ

 

 

エルメスの歴史とコンスタンスが定番である理由とは

.

皆さんがよくご存知のエルメスですが、

馬具工房として1837年の創業から続く 職人 技術 (クラフトマンシップ)の継承。 充実と 堅実を旨 とし、

品質への徹底した こだわりと流行に左右されない

タイムレス な価値観を持つ。

こうした こだわりから生まれたのが コンスタンスです。

 

 ブランドにおける定番中の定番 もはや 知らない人はいないほどの代表的なアイテムです

 

Hバックルの魅力とは

 

H バックルの持つ意味とシンプルでありながら圧倒的な存在感を放つ デザイン性が魅力です。

 

絶対に飽きが来ないこと が保証された このベルト

少し傷んだぐらいで手放してしまうようなものではもちろんございません。

もちろん 壊れてから修理をして行ったのでも構わないんですが 一生もので長く使えるベルトですから

少し早いぐらいで修理をするのがよろしいかと思います。

 

 

ベルトなどの革製品に限らず物を修理する時 にどの程度の修理をするのか.

いくらまで予算をかけるのかといった基準を考えるにあたって必要なことは

「いつまで使うのか」

が大切になってきます..

 

明日までしか使わないものに修理代をかける人はいらっしゃらないでしょう。

3ヶ月後に新しいものを購入する予定であれば 応急的な修理とするのが正しいでしょう。

少なくとも2〜3年は持ってもらわないと困るのであれば それなりに 予算を

かけてでも修理するべきでしょう。

 

一生ものだと思って使っているものであれば 修理はもちろん 少しでも長持ちさせるため

予防 も含めた 早めの修理をしていくべきでしょう。

 

上記の通り タイムリミットはそれぞれの状況によって変わってきます。全ては

「いつまで使うか 」

基準に考えていくとタイミングが見えてくるのではないでしょうか。

 

そして今回のコンスタンスは迷うことなく一生ものですので予防 も含めた 修理をしていくと

ろしいと思います。

 

それでは予防と言ったら何があるでしょう。

革製品の一番の天敵は水です。

水自体が悪いのではなく 水分が 油分を抜いてしまうからです。

人間の皮は生きていれば 油分を中から作ってくれます。

 

しかしながら 革製品になってしまうと自ら 油分を発生させることができないため オイルを

与えてあげる必要があります。

革は繊維の塊ですが、繊維の中に油分が入ることによって繊維が 潤い しなやかになります。

そしてとても大切なこととして 油分が繊維に入ることにより水が入りにくくなるのです。

 

少し 想像してみてください乾いたタオルに水を垂らしたら一気に吸い込んでいくと思います。

ところが オイルに浸したタオルに水をかけた場合どうなるでしょう

染み込むところがなく オイルに弾かれて水は入っていかないと思います。

これがオイルの大きな効果です。

銀面 ( 表面の塗装が)しっかりしているものであれば 比較的水分を吸いにくく はなっていますが

全て所々 茶色くなっているような革は、その 茶色くなった部分から水が入っていきます 。

こういった状態であればこそ オイルケアが大切になってきます オイルを塗っていただければわかりますが

すぐに真っ黒になります これはオイルが中に染み込んだ証となります。

 

表面が擦れ、革自体がパサパサ ケバケバ となった状態のものは水分を含みやすくどんどんと

劣化が加速していく部分です。

 

ここで 先ほどのお話に戻りますが 一生ものとお考えのものであれば ここは パサパサ ケバケバ を

抑えるためのオイルを切らさないようにすることがとても大切だと思います。

 

元々 塗装されている革であればここに再塗装をするといったことが とても有効です。

樹脂で塗装した表面は水を通しにくくなりますので 当然劣化を抑えることができます。

そして塗装をするのであれば表面の塗装が薄くなってきたところで

すぐに塗装をして蓋をすることが理想となります。

 

もちろん 何でもかんでも少し擦れただけで いちいち 塗装をしなくてはならないというわけではありません。

ここには また 優先順位 もあるかとは思いますが

一生もののベルトであれば早めにやることで 将来的により長く持たせることができます。

 

 

大切なベルトの 「 蘇生 」 ・ 塗装修理と言う選択

 

お手持ちのエルメスの状態はいかがでしょうか?

 

是非お気に入りの革 アイテムをチェックしてみてください。

最近は バッグなども ヴィンテージものがとても人気がありますね。

シャネルの マトラッセ

オールドグッチのシェリー ラインセリーヌのマカダム柄などがとても人気があるようですね。

 

最近では レトロブーム や Y 2Kなるものが重なり、とても高額で取引されているようですね。

こういったアイテムは 「 いつまで使うか 」と考えれば無条件で 一生ものになりますので

、大切に 修復し 保存していただきたいものです。

 

その他にも 一生ものってありますよね。皆さんの思い入れのあるものです。

何かの記念に購入したものや、子供が初の給料で買ってくれた、誰かの形見などなど、

私どものお仕事の中でこういったものは相当な数を収めます。

 

こういうのってやっぱりいいですよね!

 

何があっても一生 手放さないとおっしゃる方も多いですので そういった場合は

やはり マメなメンテナンスが必要になってきます。

傷んでいるのであれば もちろん 修理をしていただきたいのですが まずやるべきことは オイルケアです。

10年間 大切に使っていたけど オイルケアは一度もしたことがない。

なんて話もちょこちょこあります。

 

そこまで綺麗に使ってきてスレやヒビなどが特に出ていなくて気にならなかったのであれば

仕方のないことでありますが、オイルケアをしっかりしていれば

もしかしたらまだ気になる状態になっていなかったかもしれません。

 

オイルケアはご自分でできます。

気がついた時にオイルを塗ってあげるだけです。

しかしながら これが一番の予防修理になりますので ぜひ今日からでも始めてください。

 

 

誰をも 無言で説得できる エルメスのベルトですが

こういったものこそ 綺麗でないとその存在がくすんでしまうと私は考えます。

 

もちろん 何でも綺麗でなければいけないわけではありませんが

それぞれの輝くステージがあると思います。

エルメスはやはり 綺麗でいてもらいたいものですね。

 

ヴィンテージものでは傷んでいる方がかっこいいものもあります。

 

革ジャン などがその代表ですね。

その他にもベルトやブーツなど 傷んでいてかっこいいものもいろいろとあります。

バックでも傷んでいてかっこいいものがあるんです。それは古いトランクです。

こういったものは 外見の痛み 自体はそのままでいいのですが

破れてしまうと使えなくなってしまうためやむなく 修理をするということになります。

 

この場合は非常に難しい場合がございますが

直したところだけ綺麗になってしまうと非常におかしくなってしまいます。

 

こういった場合はどういう風にするかをご相談させていただきます。

部分的に直してそこを周りに合わせて傷んだように見せるか、外見は一切いじらず 内側だけで補強するか、

思い切って一度 全体を綺麗にしてしまうか。

など こういった場合には色々なやり方がございますのでご相談させていただければと思います。

 

今回の修理のタイミングとしては非常によく、表面はかなり擦れてきて見栄えが悪くなっていますが

一番の問題は革の状態です。

 

革自体の状態はまだ大丈夫です。

表面が擦れてきていますので ここから水分が入ってくると一気に 劣化が加速します。

水分が乾燥を誘い 乾燥が塗装の剥がれを誘ってきます。

そういった加速のスタート地点のような状態です。

 

ここでまた塗装で革の繊維に蓋をすることによって革の乾燥を遅らせることができます。

もし この3年後に修理した場合としなかった場合の比較ができたとしたら

大きな差になっていることでしょう。

 

その他にも こういった高級ブランド品で昔は気に入って毎日のように使っていたけれども

擦り傷が増えてきて古っぽく見えるため

だんだんと手が遠のいて行っていつのまにか クローゼットの奥にしまいこんでしまっているような

ものはありませんか?

 

こうやって塗装修理をするだけで見違えるように綺麗になります。

なんとなく 微妙な気持ちを抱えながら使うより綺麗にして 昔のように毎日使えるようにしてみてはいかがでしょうか。

擦れたままの状態で保管しておくより、その方がバッグのためにもいいんですよ。

 

 

修理のプロセス

 

まずは ベルトの現状を確認いたします。

 

先ほどもお伝えした通り 今回のベルトは表面が剥がれだしてきておりますが

まだ塗装の繊維が大きく 傷んでる状態ではありません。

 

ということは今回の修理で一番重要なのはしっかりと 蓋をするということです。

革研究所では独自の技術で革の銀面を作っていきます。

 

一般的な修理の場合 表面に黒い塗料を塗っていくわけですが ここにダイレクトに塗料を塗った場合

革の繊維が露出している部分には、

このケバケバ の繊維にピョコンと塗料のが乗っかる といった形になります。

繊維が黒くなるだけで繊維の状態は何も変わりません。

 

ヒビなどが入っている場合は また別問題ですがこういった綺麗な状態で表面に所々 スレが

発生しているような

状態では このまま塗装すると塗装したところは 色が付いただけであまり

強くはありません。

 

しかしながらもともと 塗装が残っているところはしっかりしているので 表面の強さにムラが出てしまい

ベルトのように曲げたり伸ばしたりしていると強さのムラがある

弱い部分に力が集中し、やはり 剥がれやすくなります。

 

革研究所では このケバケバ の繊維に浸透剤と呼ばれる 樹脂を浸透させ表面の繊維 同士を

密着させ 革の表面を作り上げていきます。

こうすることにより強度を保つことができます。 

こうして革の表面を作り上げてから塗装を行います。

 

ただいきなり 塗装をしても弱っているところに ごくごく薄い膜を作るだけになってしまいますので

強度が伴わないことに加え ケバケバの上に塗装を塗っても

ケバケバ が残ってしまい ザラザラとなり艶も出ないのです。そのためいきなり 塗装した場合とは

見た目も性質も全く違う仕上がりとなります。

 

繊維の上に表面(塗装膜)をのせるのではなく 繊維 自体を表面に作り変えていく

これが 革研究所の施工となります。

 

この施工方法が 革研究所の強みであり 強度を保つ秘訣 になるのですが、

やはり ひびが大きくなってしまったり革が大きく伸びてしまうとどうしても弱くなってしまいます。

 

完全に破れてしまっている場合はもちろん 浸透剤でもつなげることはできません。

そうなりますと裏に革を当てて 接着で固定し つなぎ目を目立たなくしていくような作業が主流となります。

ヒビも深いものになると破れているのと変わらなくなってきます。

 

奥の方が一部繋がっているだけで半分以上破れているのと同じような状態になっているケースが多いです。

もちろんこういった場合も修理はできますが

やはり強度や仕上げを考えていくとその手前で修理をしていただくのが最善だと思います。

 

 

修理業者の選び方

 

それではどのように修理を依頼すれば良いのでしょうか?

 

修理も色々ですので やはり ホームページのブログなどを見て 実際にご自身が頼もうとしている

修理の実績が多いところでお願いするのが良いでしょう。

そして修理の希望を聞いてくれるかどうかが大切ではないでしょうか。

 

 

一般的な修理屋さんは決まった メニューの仕事しかお受けしていないようなお話をよく聞きます。

バックの持ち手 交換・ジャケットのファスナー交換・お財布のファスナー交換・バックの

ショルダーベルトの交換

などなど決まった形の修理のみを行っている修理屋さんが多いようです。

少しはみ出ると断られてしまうようですね。

 

 

しかしながらそういった 形だけの決まった 修理 ばかりではないですよね?

  バックの持ち手を交換するにしても決まった形から選び 1ついくらといった 堅苦しい形ではなく

どうせなら使いにくい と思っていた 長さなので

ちょっと 長くしたい。やせっかくなので 少し色を変えたいやヴィンテージ感は残したい !

 

せっかくいい感じで痛んでいるのに持ち手だけ新品になってしまうと

おかしい ので 雰囲気を合わせてもらいたい

などなど色々なご要望があると思います 当店では こういった ご要望をお聞きすることができます。

 

もちろんできるものとできないものがございます 。

我々もとても難しい ヴィンテージ感を完璧に再現してくれと言われてしまうと 正直引いてしまいます。

 

特殊な作業はやってみないと分からないことがほとんどですので

歩み寄っていただく形でご相談いただけると嬉しいです。

 

ですので どこまでやってみるか、絶対に失敗できないのか、失敗を覚悟してでもいいからやってみたいのか。

こういったことをお伝えいただけるとどういったやり方があるのか、

どういったリスクがあるのかが見えてくると思います。

 

お客様からの視点で簡単そうだけど実際には難しいことや

逆に難しそうだけど意外と簡単だったりすることがございますので まずはご相談いただければと思います。

信頼ができて 確実に修理ができる業者といえば当然 エルメスさんとなります。

全ての部品を持っているわけですからよっぽど古いものでない限り絶対に直せないということはありません。

 

エルメスで修理を行った場合

正規店での修理となればどんな修理をしても偽物扱いされるようなことは

ありませんので 転売されるような場合はしっかりと証明ができます。

これは一つの大きなメリットだと思います。

 

一番のデメリットはお値段と期間の問題になるかと思います。

お値段は 皆さんのご想像通り びっくりするようなお値段を提示されることが多いようです

期間もびっくりで修理は 本国で行うことが多いようで

半年や1年と言われることも多いようです。

フランスまで郵送するとなれば 送料だけでも結構なものですよね。

 

 

✨✨✨綺麗になりました✨✨✨

写真では少しわかりずらいですね。

スミマセン…

 

before

 

after

 

before

.

after

 

 

サステナブルな愛用

塗装修理を通じて新たな輝きを与え、大切に使い続ける事は、現代における豊かさと

サステナブルな生き方の体現。

 

ただひたすら 消費するだけの世界はそろそろ終わりを迎えるでしょう。

限りある資源です 良いものを長く使う こういった 流れがこれからは起きてくると思いますし

 そうならなくてはいけないと私も思います。 

 

革製品は使い方次第で本当に長く使えます。

牛革自体は食肉用の牛の皮から作られることが多いため 今後も減ることはなく

作られていくことでしょう。

皆で革製品を大切に 長く使うことによってプラスチック製品を革製品に

置き換えていくこともできるかもしれませんね。

 

20年後にもあなたのエルメスが輝いていることを祈っています。

 

 

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