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2026/11/02

【ハーレー】サドルバッグの革ベルト・付け根修理!4箇所全交換リペア

 
こんにちは、革研究所 秦野店です
 
 
 
革製品の修理に来られるお客様にはヴィンテージ好きの方がとても多く、車やバイクなども
ヴィンテージものであることが多いと思います。
前回「タテグロ」をご紹介させていただいたので今回はバイクをご紹介させていただこうと
思います。
 
 
 
 
 
 今回の修理はこちらです
 
 
ハーレーダビッドソン サドルバッグ 
 
 
 
 
 
1980年式 FXWG ワイドグライド
 
 
カッコいいですねぇ
そして修理をするのはここ!
サドルバッグのベルト部分です。
 
 
 
 
こちらももうすぐ半世紀を迎えるバイクですのでいろいろと傷んでいて当然です。
 
今回はサドルバッグのベルトが切れてしまいましたので修理となりました。
 
 
 
 
 
もういつバラバラになってもおかしくない状態です。
 
 
 
 
 
 
 
ヴィンテージものはただ綺麗にすればいいと言う物ではありません。
ベルトが切れてしまったから、最新のサドルバッグを買って付けたらどうでしょう?
ちょっとAIにやってもらいました。
 
 
ひえ~ 😱
 
 
 
綺麗になっちゃって 半世紀の歴史の重みが吹っ飛んでしまいそうです。
 
 
 
 
やっぱりこっちの方がいいですね!
 
 
 
という事で、極力自然な感じに仕上げていきます。
 
 
 
 
目次
  1. はじめに:ハーレー乗りを悩ませるサドルバッグの劣化トラブル
  2. なぜ千切れる?バイク用サドルバッグの革が傷む3つの原因
  3. 放置は危険!ベルトや付け根の劣化が招く重大なリスク
  4. 【施工前】今回お預かりした本革サイドバッグの状態
  5. DIY(自作)補修と、革製品修理専門店の違いとは?

 


 
 
 
 
 
1. はじめに:ハーレー乗りを悩ませるサドルバッグの劣化トラブル
 

ハーレーはアメリカの広い大地を延々と走り続けるために適したスタイルでロングツーリング

に向いているスタイルです。

そうなれば もちろん 荷物も積んでおきたいものです。

そして どうせ 荷物を積むなら かっこよく 積みたいですよね!

そうして生まれてきたのが この サドルバックです。

元々 オートバイは 収納が少ないですから ロングツーリングの際は 皆さん 結構 収納に

困るんです。

これだけの収納があるととても便利で一度使うと手放せないものです。

サドルバックは非常に過酷な条件下で使用されます。

オートバイは屋外駐車のものも多いですし、ツーリング中に雨が降れば逃げ隠れすることは

できませんので ツーリング中の何時間という時間 雨風にさらされています。

大雨の中で5分 10分と走行していればもうバッグを水の中につけたのと同じような状態に

なっています。

これは通常 革製品ではやってはいけないレベルのお話です。

水をたっぷり浴びた サドルバッグはもう バキバキに固まっています。

そりゃ当然ですよね。

でも、とてもいい感じにエイジングしています。

フラップの部分などはとてもいい感じに湾曲していますね。

車体の年式と一体化していて 非常に良い雰囲気を出しています。

しかしながら 時に エイジングを超えて破損を起こしてしまうことがあります。

ベルトや金具類の破損です。

1本でもしっかり 繋がっていれば まだ何とかなりますが 2本共切れてしまった場合は 蓋が

閉まらないだけではなく 走行中に風で蓋が暴れてしまいとても困ったことになります。

ツーリング中にそんなことが起きたらかなり困ったことになります。

仕方がないので サドルバッグを新しくするかと言っても、ヴィンテージ 乗りにとっては

新品を買ってつけるのは嫌ですよね。

先ほどの AI で作った写真のようになってしまいます。

でもなかなかベルトを修理してくれるところも少ないですよね。

そんなことで、もうすぐ切れそうだけど新しくしようか修理しようか 悩まれてる ライダーの

皆様も多いのではないでしょうか。

 
なぜ、サドルバッグがここまで激しく傷んでしまうのか、その具体的な原因から紐解いて
いきましょう。
 
 

 
 

2. なぜ千切れる?バイク用サドルバッグの革が傷む3つの原因

 

一般的な革製のバッグに比べ サドルバックは寿命が短い傾向にあります。

それは先ほども ご説明したような日常使い ではありえない過酷な環境(ストレス)がトリプルパンチ

で革に襲いかかっているからです。

 

主な原因は以下の3つです。

原因① : 走行中の振動や風圧による絶え間ない 負荷

ハーレーといえば遠くからでもわかる 大排気量 V ツインのどこどことしたエンジン音が最大の

魅力ですが、あの心地よい 大きな振動は車体に直接取り付けられた サドルバッグにとっては

常に細かな衝撃を与える 攻撃となっています。

 

さらに高速走行中などはバッグは常にとても強い 風圧を受け 煽られ続けています。

 

ベルトの付け根や バックル ベルト 穴 部分などにはそのたびに引きちぎろうとする強力なテンション

が何度も何度も加わってきます。

永遠と繰り返し続いてくる この攻撃は、ローキックのように じわじわと効いてくるのです。

 

原因 ② :  雨風と 直射日光 (紫外線)による革の乾燥・効果

先ほども ご説明したように バイクはアウトドアを走る乗り物です。

雨が降れば ずぶ濡れになりますし 炎天下であれば直射日光をそのまま全部 浴びてしまいます。

革にとって水分と紫外線は天敵です 。

水に濡れてしまうと革の内部まで浸透し それが乾く時に油分を一緒に排出してしまうのです。

そうして油分が抜けてしまうと革はカサカサに乾燥しさらに紫外線を浴びることで 弾力性を失い

カチカチに硬化してしまいます。

固くなれば当然 柔軟性がなくなるわけですから 曲げたり引っ張ったりした時には耐えられず

ひび割れを起こしてしまいます。

 
原因③:荷物の重みと、日々の開閉時にかかる局所的な引っ張り
 
サドルバッグの中には、工具、雨具(レインウェア)、ディスクロック、キャンプ道具など、
重量のあるものをたくさん詰め込みますよね。
その重みをすべて支えているのが、バッグを閉じているベルトであり、ベルトを固定している
「付け根」のパーツです。
さらに、目的地に到着するたびにベルトをグイッと引っ張ってバックルを開閉します。この
「重み」と「人間の力による引っ張り」という局所的な負荷が毎日積み重なることで、革の
繊維が限界を迎えて千切れてしまうのです。

 

 
 

 
 3. 放置は危険!ベルトや付け根の劣化が招く重大なリスク

 

バイク用品は見た目の劣化 だけなら問題ありませんが、 機能的な劣化を放置することは

自分の命や他人の命に関わる重大なアクシデントに直結する 危険性がありますので、けして

無視してはいけないものです。

 

ここに3つのリスクを解説します。

リスク① : 走行中のバッグ 脱落による荷物の紛失 破損

最もありがちで身近なトラブルはバッグなどの脱落です。  もしくは 蓋が開いてしまう

ということによっての中身の飛び出しです。

高速道路を時速100km で走行している途中にベルトがちぎれたらどうなるでしょうか?

もし気づくことができたとしても気づいた時にはすでにバックごと 大切な荷物がはるか

後方へ 吹き飛んでいることでしょう。

そして何もすることはできないでしょう。

気がついて 路肩に停車したとしてそこから3車線道路のはるか 後方に大切な荷物を何点か

ぶちまけたとしたらどうやって回収しましょう?

 

考えただけでもゾッとしますね。😱

 
 

リスク②  : 後続車を巻き込む 大事故への発展

ただ荷物を ぶちまけただけであれば まだまだ不幸中の幸いです。

本当に恐ろしいのは後続車に危険を与え 大事故を誘発することです。

誰も故意にバッグを落とすことはありません。

ただちょっと切れそうで気になっていたバッグのベルトが本当に切れてしまった!だけなんです…

でもそうなったら実際にはらどうなるでしょう。

 

真後ろにいた車はほぼ 避けられないでしょう。

仮に急ハンドルを切ってよけたとしても 隣の車線の車やガードレールに当たったり、

急ハンドルを切った車を避けるために さらに 次の車がよけたりと大変なことになります。

それがオートバイだったらどうでしょう? かなりの確率で転倒してしまうことでしょう。

オートバイの場合は バッグどころか ボールペン1本 踏んだだけで十分 転倒する原因に

なります。

高速道路では たった一つの 急ハンドルや 急ブレーキが 思わぬ 大惨事を巻き起こすことが

あります。

実際にトラックが落とした脚立を発見したドライバーが急ブレーキで中央車線で無事に

停止したものの、その後ろから突っ込まれて死んでしまったようなお話もありますね。

高速道路での荷物の落下は命に関わる大惨事になりえるため 、道路交通法における 

「積載物等の危険防止の義務」に違反することになり 落とし主である あなた自身が重大

な責任を問われることになります。

 

リスク③ : マフラー への接触による火災 焦げの危険性

ハーレーのサドルバッグは多くの場合 リアサスペンションやマフラーのすぐ近くに取り

付けられています 。バックを支えるベルトや 付け根が切れたりするとバッグの本体の

位置が下の方へ ずれて行ってしまいます。

新しいうちは問題なかったものの 経年劣化で全体的に落ちてきたことにより高温になった

マフラーに接触すると本革は焦げてしまい穴が開けば中の荷物に引火する可能性も十分に

考えられます。

そうなれば 車両火災を引き起こす可能性も十分にあるのです。

新品の状態と劣化した状態では 数センチ単位のズレが発生します。

新車に標準でついているものであれば しっかりクリアランスは考えられていると思いますが

後付けされる場合などは必ず下側に 十分なクリアランスを取って取り付けると良いと思います。

 
 
 

   
4. 【施工前】今回お預かりした本革サイドバッグの状態
 
それでは、今回お持ち込みいただいた、ハーレーダビッドソン用 サドルバッグの具体的
な状態を見ていきましょう。
ご依頼内容はとしては 「サドルバッグの金具が外れてしまった事と、ベルトが切れそう
なので、交換してほしい」とのことでご相談をいただきました。
 
カシメの穴が広がって抜けてしまい金具が外れてしまいました。
 
 
 
もう いつ切れてもおかしくない状態です。
かなり危険です。
 
 
4本のベルトすべてに発生していた深いひび割れと断裂
 
 
実際にバッグを拝見すると、他の残っているベルトについても、バックルのピンを通す
穴の周辺から無数の深いひび割れ(クラック)が広がっており、指で少し曲げるだけで
今にもパキッと千切れてしまいそうなほど強度が低下していました。 
長年の水分・油分抜けによって同時に限界を迎えている状態でした。
 
 
 
見落としがちな「付け根(根革)」部分の伸びと強度の限界
 
多くのオーナー様は「目に見えるベルトの断裂」にばかり気を取られがちですが、私たち
プロの修理職人が必ずチェックするのが、ベルトをバッグ本体に縫い付けている「付け根
(根革:ねがわ)」と呼ばれるパーツです。
 
確認したところ、ベルトのバックルを支える4箇所の根革すべてが、荷物の重みによって
ビヨーンと縦に伸びきってしまっていました。
そしてベルトと同様にひび割れがひどい状態となっています。
 
 
 
この状態のままベルトだけを新しくしても、土台である付け根が千切れてしまっては
全く意味がありません。
そこで今回は、オーナー様の今後の安全なバイクライフを第一に考え、「ベルト4本」と
「付け根の根革4箇所」をすべて新品の革へ総入れ替えする全面リペアをご提案し、
施工させていただくことになりました。
 
 

 
 
5. DIY(自作)補修と、革製品修理専門店の違いとは?
 
最近では、YouTubeやSNSの影響もあり、「レザークラフトを趣味にして、自分のバイクの
パーツをDIYで直してみたい!」というバイカーの方も増えています。
手芸店やネット通販で革や工具、カシメ(金具)などを揃えれば、一見すると自分でも
直せそうに思えるかもしれません。
しかし、バイク用のサドルバッグ修理に関しては、DIYでの簡易的な補修は絶対におすすめ
しません。
 
そこには、専門店だからこそ提供できる「決定的な違い」があるからです。
圧倒的な「強度」と「耐久性」の差
市販されている家庭用のクラフトレザーや、一般的な手芸用の糸では、先ほど説明した
「バイクの激しい振動や風圧」に耐えることができません。手縫いで一生懸命縫い付けたと
しても、革の選定や糸の強度が合っていなければ、ツーリングの振動であっという間に縫い目
がほどけたり、革が再び破れたりします。
ぜひ当店にお任せください。
 
 
 
 ✨✨✨綺麗になりました✨✨✨
 
仕上げに新品のベルトに少しダメージを入れツヤ感を合わせました。
 
 
 before

 

after

 

 

 

 

 before

 

after

 

 

 

 

 before

 

after

 

 

 

 

 

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